僕の大学院時代のボスである村田さんが先日京大に寄ってくれましたので、一緒に夕食しました。彼は僕が大学院に入る数年前に成宮研に来られ、当時遺伝子欠損マウスが徐々に日本で始まりつつあった頃、これらのマウスの作製と解析を進めてNatureなどの一流紙に論文を通した強者ですが、彼のもう一つの伝説はよく働き、かつ「厳しい」ということです。
そんなことはつゆ知らず、僕は彼のもとに弟子入りすることになりました。
1.データの解析と考察はその日のうちにやる:
実際自分もその方がすっきりできるので、そのようにしていました。しかしながら、村田さんと12時近くまで実験して、村田さんが帰った後で解析と考察をしてから家に帰ると大体夜中の2時か3時をまわります。そこで実験の簡単なミスに気付いた場合、実験した日のうちならやり直しがきくことがあるので、そのまま実験に突入するとどうしても徹夜になってしまいます。
そんなめちゃくちゃな日々をずっと送っていました。
ある週末、夜中2時頃まで村田さんと一緒に仕事をして、彼が帰ったあとで、僕はデータの解析をしてから帰ったので、大体4時か5時頃ラボを出て、次の日9時10分頃ラボについた日がありました。
普段村田さんは、「じゃあ、明日9時から実験をしましょう」といって、大体夜中の12時頃帰られるのですが、かならず9時半から10時の間に来られるので、安心していたのですが、なぜかその日は朝9時10分に着いた時点で大学におられたわけです・・・。
彼は鬼の形相で「君のように時間に遅れるようないい加減な人はうちの研究室にはいりません。ラボをやめてください」とのこと。
その後も、盆休みも正月ももちろんありませんでした。
そんな生活をずっと送っていましたが、不思議と研究することが楽しいばかりでほとんど苦に感じることはなかったように思います。
こうして上司ががんばっていて、しかもラボ全体の活気があって、新しいことをみつけたりすることが楽しいと思うことができれば自然とそうなるものだと思います。
まあ、僕の例はちょっと極端だとは思いますけど・・・・。